ホストの仕事の基本

ホストの仕事というのは、一言で言えば「接待」です。お客さんが楽しく飲んで食べておしゃべりをして、よい気分で帰ってくれることです。 もちろん、このような世界ですから、それ以上のことが期待されていることもありますが、そこから先はホストそれぞれの力量です。

男性客でも女性客でも水商売のお店に来る人は、非日常的なものを求めています。 昼間の日常の生活では得られないからこそ、お金を払ってでも、非日常的な待遇を求めています。 特に、女性の場合ですと、女王様、お姫様として扱ってもらえる貴重な場所です。 風俗関係のお店に勤めている女性ですと、仕事とはまったく逆の待遇を得られるからこそ、仕事の後にストレス解消のために来店するのです。

@テーブルマナー
簡単なようですが、頭でわかっていてもなかなかできないものです。とにかく条件反射的にできるようになるまで、訓練しておく必要があります。 まず、オシボリは両手で広げて手渡しします。よく片手でぶら下げるようにオシボリを手渡すホステスがいますが、お客様に対して失礼になります。
次にお酌は必ず両手でしますし、瓶ビールの場合はラベルを上にした状態でお酌します。そして、乾杯の際は、グラスをお客さんより下にして、両手を添えます。 水割りはそのお客さん特有の濃さを意識しつつ、手早く作ります。
テーブル上の汚れはとにかくマメにおしぼりでふきとります。タバコについては、お客さんが取り出したら、手早く自分の方で火をつけてあげて差し上げます。 灰皿には注意して、吸殻が出たら別の灰皿を上に重ねつつ下げます。

Aあいさつ
来店と同時にハッキリとした声で笑顔とともに「いらっしゃいませ」で迎えます。 このお客さんの来店時のあいさつですが、先に来店しているお客さんと接客中であっても、店内のホスト全員が一斉に行うべきです。 きちんと入口の方向を向いて、笑顔で元気よく「いらっしゃいませ」とハッキリとした声を出します。 お客さんが帰る際には、「ありがとうございました」と同じハッキリとした声で送り出します。先にドアに回って、ホストが必ずドアを開けます。 お辞儀は笑顔で丁寧にして、お客さんの姿が見えなくなるまで見送ります。

B営業
昼間は営業です。携帯電話やメールを駆使して営業をかけます。その際に、相手によって営業電話をかけてもよい時間帯を考えます。 そのお客さんの性格に応じて、友達感覚のノリがよいのか、女王様的な取扱いがよいのか考えます。


まとめ

ごく簡単にまとめてしまえば、ホストの仕事は以下の3つになります。
@実際の仕事
Aテーブルマナー、あいさつ
B顧客獲得のための営業